ロキソプロフェン(Loxoprofen)は、プロピオン酸系の消炎鎮痛剤。商品名はロキソニン(Loxonin)で、第一三共が発売し、後発医薬品も各社から発売されている。現在、日本・メキシコ・ブラジルでよく使用されている抗炎症薬の一つである。
薬効分類
非ステロイド性抗炎症薬 (内服薬・注射剤)
体内で炎症などを引きおこすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬
効能・効果
手術後の消炎
手術後の鎮痛
腰痛症の消炎
腰痛症の鎮痛
外傷後の消炎
外傷後の鎮痛
関節リウマチの消炎
関節リウマチの鎮痛
肩関節周囲炎の消炎
肩関節周囲炎の鎮痛
歯痛の消炎
歯痛の鎮痛
急性上気道炎の解熱
急性上気道炎の鎮痛
抜歯後の消炎
抜歯後の鎮痛
頚肩腕症候群の消炎
頚肩腕症候群の鎮痛
急性気管支炎を伴う急性上気道炎の解熱
急性気管支炎を伴う急性上気道炎の鎮痛
変形性関節症の消炎
変形性関節症の鎮痛
用法・用量(主なもの)
1.関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頚肩腕症候群、歯痛、手術後、外傷後、抜歯後の消炎・鎮痛の場合:ロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg、1日3回経口投与する
頓用の場合は、1回60~120mgを経口投与する
なお、年齢、症状により適宜増減する
また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい
2.急性上気道炎の解熱・鎮痛の場合:ロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mgを頓用する
なお、年齢、症状により適宜増減する
但し、原則として1日2回までとし、1日最大180mgを限度とする
また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい
禁忌・原則禁忌
- 病気や症状に応じた注意事項
- アスピリン喘息
- 重篤な心機能不全
- 重篤な腎障害
- 重篤な血液異常
- 消化性潰瘍
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作
- 重篤な肝障害
- 患者の属性に応じた注意事項
- 妊婦・産婦
- 授乳婦
副作用
主な副作用
貧血、急性腎不全、ショック、横紋筋融解症、発熱
重大な副作用
呼吸困難、再生不良性貧血、皮膚粘膜眼症候群、悪心、アナフィラキシー、腹痛、消化管出血、消化性潰瘍、浮腫、欝血性心不全、黄疸、嘔吐、無顆粒球症、無菌性髄膜炎、溶血性貧血、蕁麻疹、肝機能障害、頭痛、間質性腎炎、間質性肺炎、消化管穿孔、喘息発作、中毒性表皮壊死融解症、ネフローゼ症候群、好酸球増多
上記以外の副作用
Stevens-Johnson症候群、しびれ、重篤な消化性潰瘍、意識混濁、腹部膨満、消化不良、胃部不快感、食欲不振、便秘、心窩部痛、胸やけ、胸部X線異常、咳嗽、顔面熱感、項部硬直、急性呼吸障害、そう痒感、胸痛、筋肉痛、脱力感、蛋白尿、劇症肝炎、下血、動悸、血尿、血便、下痢、眩暈、吐血、倦怠感、眠気、口渇、高カリウム血症、Toxic Epidermal Necrolysis、喉頭浮腫、口内炎、発疹
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