レバミピド(Rebamipide)は、プロスタグランジン(PG)の産生を促進させる成分。胃壁を守る粘膜を増加させるため胃潰瘍の薬として使用される。主に胃薬。商品名ムコスタで大塚製薬が発売、後発医薬品も販売されている。日本では2011年にドライアイ用の点眼薬も発売された。
薬効分類
防御因子増強薬(消化性潰瘍治療薬)
消化性潰瘍などに対して、胃粘液などの防御因子を増強することで胃腸粘膜保護作用などをあらわす薬
効能・効果
胃潰瘍
急性胃炎の胃粘膜病変の改善
急性胃炎の胃粘膜出血の改善
急性胃炎の胃粘膜発赤の改善
急性胃炎の胃粘膜浮腫の改善
急性胃炎の胃粘膜糜爛の改善
慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善
慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜出血の改善
慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜発赤の改善
慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜浮腫の改善
慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜糜爛の改善
用法・用量(主なもの)
1.胃潰瘍:1回レバミピドとして100mgを1日3回、朝、夕及び就寝前に経口投与する
2.急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(糜爛、出血、発赤、浮腫)の改善:1回レバミピドとして100mgを1日3回経口投与する
禁忌・原則禁忌
病気や症状に応じた注意事項
- 禁止
- 過敏症
患者の属性に応じた注意事項
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
- 注意
- 高齢者(65歳~)
副作用
主な副作用
発疹、そう痒感、薬疹様湿疹、過敏症状、蕁麻疹、しびれ、眩暈、眠気、便秘、腹部膨満感、下痢
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇
上記以外の副作用
嘔気、嘔吐、胸やけ、腹痛、げっぷ、味覚異常、口渇、トランスアミナーゼが著しく上昇、発熱、顆粒球減少、月経異常、BUN上昇、浮腫、咽頭部異物感、乳腺腫脹、乳房痛、女性化乳房、乳汁分泌、動悸、顔面潮紅、舌のしびれ、咳、息苦しい、脱毛
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